私書箱・私設私書箱とは
【私書箱とは】
私書箱とは、郵便局の中に設置された郵便物受け取り用の郵便箱のことを言います。大量の郵便物の着信があったり、何らかの理由で実住所を知られると困るような場合に利用することが多いようです。私書箱の利用料金は無料ですが、放送局や通信販売業などのように、郵便物の着信数が一定程度あることなどの制限があります。
私書箱を利用したい場合は、郵便局の私書箱に空きがあるか確認し、空きが合った場合は 所定の書類を提出後、審査があります。審査に通る条件は郵便局によってまちまちですが、主なものとしては以下のような条件があります。
① 配達エリア内に現住所があること。
② 6ヶ月以上継続しての利用であること。(引越しをしてすぐの申込みは断られます)
③ 毎日一定量以上の郵便物が送られてくること。
④ 郵便物を延滞無く、受け取りができること。(一日1通以上の郵便物がくるのが私書箱開設の条件の為基
本的に毎日受け取りに行く必要があります)。
私書箱の許可がおりた場合、自分専用の郵便受けには、「●●郵便局私書箱●●号 ○○○○様」などの特別な住所が割り振られます。ただ、その表記から実住所ではないと相手方にわかってしまうというデメリットもあります。
【私設私書箱とは】
私書箱の条件の難しさやデメリットを解消するために登場したのが、民間の業者が経営する「私設私書箱」です。所定の料金を支払えば基本的に誰でも利用が可能です。
使用目的にプライバシー保護の意味合いが強いため、以前は身分証明書も不要な場合が多かったのですが、ヤミ金融、振り込め詐欺などの犯罪に利用されるケースが近年、増加の一途を辿っているため、「犯罪収益移転防止法」が2008年3月1日より施行され、それにより、私設私書箱事業者は事業を行うにあたって、
1.本人確認
2.本人確認記録の作成・保管
3.取引記録等の作成・保管
4.疑わしい取引の届出
の4点を義務づけられました。
私設私書箱事業者は今まで、比較的小規模な企業が、雑居ビルやオフィスビルの一室を借りてサービスを提供する場合が多かったのですが、JR東日本グループのJR東日本リテールネットが「えきあど」の名称で2006年10月16日より東京駅構内で私設私書箱サービスを開始するなど、今後は都市部に駅を持つ大手私鉄や地下鉄などの鉄道事業者の私設私書箱への参入が予想されています。
【私設私書箱のシステム】
私設私書箱のシステムは、私書箱業者の所在地に郵便物などが配達されれば、それを受取って保管してもらい、あとでそこの所在地で受取ったり、指定の住所へ転送してもらったりします。
例1「えきあど」の場合
特徴
・「えきあど」のサービスは、IC乗車券「Suica」(または「PASMO」)を使用し、受け取りボックスのキー代わりになります。
・受け取りボックスは東京駅の構内、丸の内側の地下北口改札を出た地下動輪広場の奥にあって、地下鉄各線との乗り換え通路にも近く、通勤途上での受け取りに便利です。
・1つの受け取りボックスを3人までで共用できるので家族や友人などとの受け渡しにも利用することができます。
・宛先は、「千代田区丸の内1-9-1 EA123号 ○○様」という形になります。
・受け取りボックスのサイズは、高さ11.5cm×幅14.5cm×奥行き42cmの「私書箱S」と、幅と奥行きはSサイズと同じで高さが19cmある「私書箱M」の2種類があります。
・年会費は500円。利用料金は、Sが月額2400円(税込、以下同じ)、Mが同4500円。利用期間は3カ月からです。
・配達があると、登録したメールアドレスに通知してくれますが、郵便物の内容までは通知されません。
・転送サービスがないので、東京駅に取りに行かなければなりません。
例2 「マイレター・ドット・ジェイピー」の場合
特徴
・ピーエムアールが運営する、Webを利用した個人向け私書箱サービスです。
・届いた物の差出人や荷姿をWeb上の管理画面で確認できます。
・Web上で配達物を実費+手数料で任意の住所へ転送できます。
・基本料金が低く抑えられていて手軽に使い始められます。
・宛先は、「品川」と「青山」の二箇所ありますが、青山の場合、基本料が品川より1050円高くなります。
・宛先は、それぞれ「品川区南大井○-○-○ PMR12345」「港区北青山○-○-○ PMR12345」となります。
料金プラン
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フリープラン |
・月額基本料が無料。 ・すべての郵便物を到着次第、それぞれ別封筒に入れてメール便(105円)で転送し、メール便の規格を超える場合は宅配便(525円)で転送する。 ・到着物の保管や廃棄はしない。 ・転送手数料は1通ごとに105円ずつ加算されるので、届く郵便物が少ない場合に向く。
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ベーシックプラン |
・月額基本料が315円 ・到着物は3週間まで保管される。 ・Web上の管理画面から転送指示した郵便物を、まとめて封筒に入れてメール便で転送してくれる。 ・転送手数料は1件の発送につき105円加算される。 ・海外への転送も、EMS国際スピード郵便の実費+転送手数料315円で可能。 ・3週間の保管期間経過後は、不要物として自動的に廃棄される。 |
【箱】
サービスの中核となる郵便物を代行して受取ると言う業務、これは民間も郵便局も同じです。私設私書箱の場合、ほとんどが「箱」が用意され、箱には鍵がかけられ、お客様が自由に郵便物を取っていくことができます。ただ、最近では、「箱」を置いていない業者も多く、むしろ、しっかりと人の手で管理し確実に手渡すという業者が増えているようです。つまり、箱がどうこうと言う話よりも、お客様の郵便物や荷物等をしっかり代行して受取り、代行して保管し、最後はきちんとお渡しするというサービスの総称が私設私書箱と言う言葉で言い換えられるかと思います。
【メリット】
① 自宅の住所をむやみに教えなくてすむ。
たとえば、女性の一人暮らしの方は、住所が知られることに不安を感じている方も多いと思います。私設私書箱を利用すれば、自宅の住所をむやみに教えなくてすみ安心です。セキュリティ対策としてもメリットがあります。
また、自宅で起業した場合も、自宅の住所を公表するのは何かと問題が生じてきます。そのような場合、私設私書箱を利用すれば、自宅の住所は知られずに、私設私書箱のあて先を会社の住所として利用することができます。
② 住所と変わらないような表記。
郵便局の私書箱とは違って、私設私書箱は実住所と変わらないような表記であるため、相手からはわかりません。
③ 書留、小包、宅配便なども受け取れる。
郵便局の私書箱とは違って、書留、小包、宅配便なども受け取ることができます。
注意:受け取ることができないもの
・代金着払いのもの
・現金、危険物、なま物、クール宅急便など
・規約以上大きなもの(ゆうパック規定)
・契約者以外のもの
・法律に抵触するもの、犯罪に関わるもの等
・郵便局員・宅配業者以外からのもの
④ 共通アドレスとして利用。
大学のサークルのような住所を持たない団体の共通アドレスに使えます。
⑤ 日中留守が多い方。
日中留守が多い方は、自分宛ての宅急便や通販の宛先をボックス宛てにしておけば、確実に受け取ることができます。
⑥ 仕分け作業が簡単になる。
たとえば、企業の懸賞の宛先として利用すれば、他の郵便物との仕分け作業が不要になります。
【デメリット】
① 費用。
費用が発生します。
② 手間が面倒。
私書箱によっては、配送してもらえず、取りに行かなければないないところもあります。また、配送してもらう場合でも、手続きが面倒に感じるかもしれません。
③ 犯罪に利用されるケースが社会的問題になっている。
ヤミ金融や振り込め詐欺などに利用されるケースがあります。
私設私書箱を利用する際、郵便局に対して転居届けを提出していないと正常に配達されないというトラブルが発生する場合があるようです。